Arinaga

Arinagaは2001年生まれ、宮城県出身のアーティスト。主にSoundCloudで楽曲を発表し続け、独特なリリックと個性的なサウンドで注目を集めている。彼の描くリリックは、曇り空のような陰りを帯び、日々の感情やフラストレーションを吐露する内容が多い。回想的でありながら、どこか重く深い感情がにじみ出る詩的な表現が特徴。

音楽的には、trap以降のジャンルを好み、クラウドラップ、アブストラクト、エスニック系ハイパーポップ、rageなど、幅広いスタイルのビートを取り入れている。そのサウンドは、多様でありながら一貫してノイズや歪みを特徴としており、荒々しいビートの中でも彼の声が際立つ。特に、音の壁に押し流されることなく、強い存在感を放つ声質がArinagaの音楽の魅力の一つといえる。

2024年3月にリリースされた1st EP『human being』では、彼の特徴である独特のリリックと鮮明な声を最大限に活かし、荒々しくも夢想的な6曲が収録されている。このEPでは、彼の感情や世界観が凝縮されており、聴き手を独自の音楽空間に引き込む。「waaaa」は特におすすめの楽曲で、荒々しいサウンドの中に「明るさ」や「希望」を感じさせる不思議な魅力を持っている。この曲は、終わりに対する不安と同時に、未来への希望が共存するような感覚を与えてくれる。

EP名『human being』の由来について、Arinagaは「初めて身体に入れたタトゥーが 'human being' だった。とても気に入ってるし、EPのタイトルもそれで行こうかなと思った」と語っている。このタトゥーが彼のアイデンティティや音楽に深く影響を与えていることが感じられる。

今後のArinagaの楽曲にも注目したい。1st EP『human being』以降、彼の音楽には新たな変化が見られ、その進化をSoundCloudでぜひチェックしてほしい。彼が描く新しい世界観や音楽的な挑戦が、これからどのように展開されていくのか、大いに期待される。